『京都』✖『コロナ』【南禅寺】
京都×コロナ
歴史ある神社仏閣、古い史跡、情緒ある街並みが数多く点在している京都。これらの魅力的な文化に触れるため修学旅行や家族旅行で訪れた人は多いのではなかろうか。
近年では海外の旅行者も多数足を運んでおり、東京につぐ国内2位の人気観光地となった。
しかし、2020年3月現在そんな京都の観光業の風向きが大きく変わった。
もちろん「コロナウイルス」のことである。
外国人観光客で賑わっていた各地のお土産屋や旅館は、今では閑散としている。
実際、京都に行くつもりだったが、「コロナ」の影響でやむを得ず中止にした人もいるかもしれない。
そういった人たちのために、京都歴5年の私が京都の街を自慢のカメラと自転車で散歩がてら紹介したいと思います。
これを見て、いつかまた京都に行きたいと思ってくれると大変うれしいです。
前回は「平安神宮」について紹介させていただきました。
南禅寺
臨済宗南禅寺派大本山の寺院であり、日本最初の勅願禅寺(時の天皇・上皇の発願により、国家鎮護・皇室繁栄などを祈願して創建された祈願寺のこと。)。京都五山および鎌倉五山の上におかれる別格扱いの寺院で、日本の全ての禅寺のなかで最も高い格式をもつ。
(Wikipedia調べ)
これだけ見るとかなり重要な寺院である印象を受けますが、私は京都に住むようになるまで全く知りませんでした。
やはり金閣寺や清水寺、千本鳥居のような観光地は荘厳な外観が評価されたため、ここまで有名になったのでしょうか。外見は大事です。
しかし、南禅寺も決して地味ではありません!
むしろ他の神社仏閣にはない魅力がたくさんあります。
こちらは重要文化財に指定されている「三門」。
三門とは、仏道修行で悟りに至るために通過しなければならない3つの関門を表す「空」、「無相」、「無作」の三解脱門を略した呼称である。
(南禅寺公式HP:http://www.nanzen.net/keidai_sanmon.html より)
また、別名「天下竜門」とも呼ばれ、日本3大門の1つに数えられます。
さらにこの三門は、拝観料を支払うことで楼上に上ることが出来、境内の美しい風景を見渡すことが出来ます。
今回はみなさんからその楽しみを奪わないよう、掲載は控えさせていただきます。
是非、自らの眼で味わっていただきたい。
(お金がなくて拝観しなかったわけでは決してない…)
水路閣
そして、南禅寺を代表する“絶景スポット”といえば、こちらも忘れてはなりません。テレビ・映画・アニメの舞台としてもおなじみの『水路閣』は、京都の近代化を物語る貴重なモニュメントです。
明治維新後の京都を復興させるべく琵琶湖の水を京都へと引いた「琵琶湖疏水事業」にともない、明治21年(1888)に完成しました。
琵琶湖疏水と同じく、田邊朔郎(たなべ さくろう)が設計・デザインした水道橋で、全長93.2メートル、幅4メートル、高さは9メートルにもなるそう。建設当初は「景観を害するのでは」と反対の声もあったそうですが、今では、禅寺の侘びた趣にふさわしい、格好のフォトスポットとなっています。
(建設されてから100年以上が経過しており、煉瓦の色はすっかりと変色し何処か不気味さを感じさせられるが、今でも変わらずにどっしりと足を踏ん張っている。)
その風景から明治時代にタイムスリップしたかのような体験が出来ました。
アーチの中に入っての写真撮影が定番となっており、カップルがよく浴衣姿でイチャイチャしている。全く羨ましくないです。
コロナの影響で海外の方はいつもより見かけませんが、日本人の方は普段と変わらない印象でした。
けいおんのOPにも用いられました。
(ファンの方はご存知でしょうが、けいおんの舞台は京都なのでほかにもこのような「聖地」はたくさんあります。)
南禅寺の敷地は広く、ふらふらしていると不思議な世界へ誘われる。
(壁面に敷き詰められた暗緑色の絨毯は毛氈のように生い茂っており、過ぎ去っていった膨大な時間と強靭な生命力が垣間見える…)
苔の美しさによって知性と語彙力が一瞬だけ成長しました。
境内には何本か桜の木が植えられており、花見と拝観を同時に出来ます。
また紅葉も見ごたえがあり「三門」の楼上から赤く染まった境内を見渡すこともできます。
以上で『南禅寺』の紹介を締めさせていただきます。